写真の使い方についての2つのフィールド
著作権表示は、写真の所有者が誰かを伝えます。ほかの人がその写真で何をしてよいかについては何も伝えません。その空白を埋めるのが、2つのXMPプロパティです。
- Web Statement of Rights(Web上の権利声明)、
xmpRights:WebStatement:画像の権利とライセンスの受け方を説明するページを指すURL。 - Rights Usage Terms(使用条件)、
xmpRights:UsageTerms:Editorial use only(報道・編集目的のみ)のような、条件そのものを書く自由記述のテキスト。
どちらもAdobeのXMP Rights Managementスキーマに由来し、IPTC Photo Metadata Standardに採用されました。
Web上の権利声明
Web上の権利声明は、リンクだけを入れるフィールドです。あなたが管理していて、この先もオンラインに残るページを指定しましょう。ライセンスページ、連絡先ページ、あるいはその画像自体についてのページです。よい指定先の例:
- ポートフォリオのライセンスページや連絡先ページ。
- 画像ごとにライセンスを販売しているなら、その画像専用のページ。
- クリエイティブ・コモンズのライセンスで公開しているなら、そのライセンスのURL。
https://から始まる完全なアドレスを使ってください。多くのソフトはこれをクリックできるリンクにします。PhotoshopとBridgeは、「ファイル情報」にCopyright Info URLとして表示します。
Google画像検索は画像のライセンス情報を表示することがあり、その情報源の1つが、IPTC ExtensionのLicensor URLと並んでこのフィールドです。検索エンジンがこれをいつ、どう使うかは検索エンジン次第なので、保証のない、役に立つ手がかりとして考えてください。
使用条件
使用条件(Usage Terms)には、何が許されているかを短く書きます。例:
Editorial use only. Contact for commercial licensing.Licensed to Harbour Press for the 2026 spring issue.CC BY 4.0
dc:rightsと同じく言語別の代替テキストで、言語ごとに1つの版を持つことができ、ほとんどのソフトはデフォルトを表示します。1〜2文に収めましょう。ライセンスの全文は、Web上の権利声明のリンク先のページに置くものです。
使用条件は自由記述のテキストなので、ソフトウェアがそれに基づいて何かをすることはできません。これは人のためのものです。あなたの写真を開いて、使ってよいかどうかをすぐに知りたい読み手に向けて書きましょう。条件が1〜2文に収まらないなら、ここには要約を書き、Web上の権利声明から全文にリンクします。
XMPにしかない
どちらのフィールドにも、EXIFやIIMに相当するものはありません。XMPにしか存在しないのです。そこから2つのことが言えます。
- EXIFやIIMしか読まないソフトには、これらは見えません。
- EXIFは残してXMPを削除するツールやサービスは、これらを黙って消してしまいます。
そのようなツールを通る写真なら、著作権表示かクレジット表記にも、短くウェブサイトを入れておきましょう。そのうえで、処理後のコピーを著作権チェッカーで確認してください。Web上の権利声明と使用条件が、ほかのフィールドと並んで表示されます。
ここでも形式によって違いがあります。JPEG、HEIC、PNG、TIFFはどれもXMPパケットを持てるので、これらのフィールドはどの形式にも入れられます。RAWファイルでは、サイドカーファイルに保存されます。
ほかの権利フィールドとの関係
全体として、きちんと記述された写真は4つの問いに答えます。
- 誰が作ったか?作成者(Creator)。
- 誰が所有しているか?著作権表示(Copyright Notice)と著作権の状態(Copyright Status、
xmpRights:Marked)。 - どうクレジットすべきか?クレジット表記(Credit Line)。
- どう使ってよいか、どこで問い合わせればよいか?使用条件とWeb上の権利声明。
これらのフィールドはどれも、それだけで許可を与えたり拒んだりするものではありません。誠実な読み手に、どこを見て誰に尋ねればよいかを伝えるものです。
長く使えるリンクを選ぶ
Web上の権利声明は、何十年も流通するかもしれないファイルに書き込まれます。2年でリンク切れになれば、すべての読み手をエラーページに送ることになります。
- 自分のドメインを使いましょう。自分で管理していないプラットフォーム上のページは、移動したり消えたりすることがあります。
- キャンペーンや年に結びついたアドレスより、
https://example.com/licensingのような変わらないアドレスを選びましょう。 - サイトをリニューアルするときは、リダイレクトで古いアドレスが使えるようにしておきましょう。
- 役に立つページにしましょう:あなたが誰か、ライセンスの申し込み方法、連絡の取り方を書きます。
IPTC Extensionには、フォトエージェンシーなどライセンスを与える当事者のための、独自のURLを持つLicensor(ライセンサー)フィールドもあります。あなたの作品のライセンスをほかの誰かが販売しているなら、そのライセンスページはそちらに、あなた自身のページはWeb上の権利声明に入れるとよいでしょう。
一度だけ設定する
ライセンスページはめったに変わらないので、Web上の権利声明は一度設定すれば済むフィールドです。Copyrightedでは、Rights Profile(権利プロファイル)にウェブサイトと使用条件を保存します。写真に刻印するたびに、アプリはそれらをxmpRights:WebStatementとxmpRights:UsageTermsに書き込み、あわせて著作権表示、作成者、クレジットを、形式が持つすべてのレイヤーに書き込みます。
よくある質問
xmpRights:WebStatementとは何ですか?
Web上の権利声明(Web Statement of Rights)のためのXMPプロパティで、画像の権利やライセンスについてのページを指すURLです。PhotoshopとBridgeでは「Copyright Info URL」として表示されます。
これらのフィールドにEXIFやIPTC IIM版はありますか?
ありません。Web上の権利声明と使用条件(Rights Usage Terms)はXMPにしか存在しないため、EXIFやIIMしか読まないソフトには見えません。
使用条件を書けば、ライセンスに拘束力が生まれますか?
このフィールドは条件を示すもので、それだけで契約が成立するわけではありません。条件が誰かを拘束するかどうかは、法律と、ライセンスがどのように合意されたかによります。この点については、お住まいの地域の弁護士にご相談ください。