2つの異なる問い
写真のメタデータは、混同しやすい2つの問いに答えます。
- この画像を作ったのは誰か?それが作成者です。写真なら撮影者、絵ならイラストレーターです。
- 著作権を持っているのは誰か?それが著作権者で、著作権表示に名前が記載されます。
自分のカメラで撮るほとんどの人にとって、どちらの答えも同じ名前です。それでもフィールドが分かれているのは、答えが異なることがあるからで、その場合は両方とも正しくなければなりません。
両者を取り違えると、実際に困ったことが起きます。編集者が著作権者を撮影者としてクレジットしたり、著作権者にしか出せない許可を撮影者に求めたりするかもしれません。各フィールドに正しい名前を入れておけば、どちらも防げます。
作成者と著作権者が異なる場合
誰が著作権を持つかは、作品が作られた場所の法律と、関係する契約によって決まります。著作権者が撮影者ではないよくある状況には、次のようなものがあります。
- 社員カメラマン。多くの国では、業務として作った作品は雇用主のものになります。
- 著作権をクライアントに譲渡する契約で請け負った撮影。
- フォトエージェンシーや出版社に売却・譲渡された権利。
- 写真家の死後の、その遺産。
どの場合も、撮影者が作成者であることは変わりません。変わるのは著作権者だけです。特定の写真の著作権者が誰かわからない場合は契約を確認し、その意味についてはお住まいの地域の弁護士にご相談ください。
作成者のフィールド
メタデータの各レイヤーには、それぞれ作成者のフィールドがあります。
- EXIFのArtist(
0x013B):カメラの所有者、撮影者、画像の作成者の名前を書くプレーンテキスト。著作権メニューのあるカメラが書き込みます。 - IPTCのBy-line(作成者、2:80):作成者の名前で、1項目につき最大32バイト。繰り返し可能なので、撮影者が2人なら2項目になります。2:85のBy-line Title(作成者の肩書き)には、Staff Photographer(社員カメラマン)のような肩書きを入れられます。
- XMPのdc:creator:名前の順序付きリストで、IPTC CoreのCreatorです。IPTC Coreには、メールアドレスやウェブサイトなど、作成者の連絡先のフィールドもあります。
作者として知られたい名前を、3つすべてに同じ表記で書きましょう。
著作権者のフィールド
著作権者は主に著作権表示で示され、EXIFのCopyright、IPTCの2:116、XMPのdc:rightsに入ります。XMPには、著作権者を直接示すフィールドがさらに2つあります。
xmpRights:Owner:著作権者の名前のリスト。plus:CopyrightOwner:IPTC Extensionによる構造化された記録で、名前と識別子を持ちます。
Credit Line(クレジット表記)は、さらに別のものです。掲載者が印刷物で画像をどうクレジットすべきかを示し、撮影者、フォトエージェンシー、またはその両方の名前が入ることがあります。
実際には、ほとんどのソフトは著作権表示と作成者を表示し、著作権者のフィールドを表示するものは多くありません。だからこそ、まず正しくしておくべきなのは著作権表示です。
ソフトウェアはこの違いをどう読むか
誰の写真かを判断しなければならないソフトは、たいてい著作権表示を最初に見ます。それが著作権者による表明だからです。写真に作成者があって著作権表示がない場合は、作成者が残された最良の手がかりになり、多くのツールはそれを代わりに使います。
Copyrightedもこの方式です。Rights Profile(権利プロファイル)は著作権表示、作成者、著作権者を別々の項目として持ち、アプリはそれぞれを対応するフィールドに書き込みます。写真をグループ分けするときは、著作権表示が年を問わずあなたのプロファイルと一致する写真、または著作権表示がなくプロファイルの作成者の名前がある写真を、あなたと一致するものとみなします。どのファイルについても、各レイヤーに何が書かれているかは著作権チェッカーで確認できます。
連絡先と、書かないほうがよいもの
IPTC Coreには、作成者の連絡先を入れる構造化されたフィールドIptc4xmpCore:CreatorContactInfoがあり、住所、市区町村、国、メールアドレス、電話番号、ウェブサイトの項目を持ちます。写真のライセンスを受けたい編集者が、すぐにあなたを見つけられるようになります。
ただし、これらの情報は写真のすべてのコピーと一緒に移動し、開いた人なら誰でも見られることを忘れないでください。通常は仕事用のメールアドレスとウェブサイトで十分です。自宅の住所や個人の電話番号を、公開するファイルに入れるべきことはほとんどありません。
By-line Title(2:85)も同じです。Staff Photographer, Harbour Pressは報道機関にとっては役立つ情報ですが、それを読むほかのすべての人にも、あなたの雇用主を伝えることになります。
よくあるケースでの入れ方
- 自分の作品:作成者にあなたの名前、著作権表示に
© 2026 Your Name。 - クライアントが権利を持つ仕事:作成者にあなたの名前、著作権表示と著作権者のフィールドにクライアントの名前。
- 複数の写真家がいるスタジオ:各写真家をそれぞれの写真の作成者に。スタジオが権利を持つなら、著作権表示にスタジオの名前。
これらを正しく分けておくことは、礼儀でもあります。誰をクレジットし、誰に許可を求めればよいかを編集者に伝えられるからです。その2人は別の人かもしれません。
よくある質問
By-lineは著作権者のことですか?
いいえ。IPTCの2:80 By-lineは作成者の名前で、通常は撮影者です。著作権者は著作権表示(2:116)と、XMPでは著作権者のフィールドに記載されます。同じ人であることが多いものの、いつもそうとは限りません。
1枚の写真に複数の作成者を入れられますか?
はい。IPTCの2:80は繰り返し可能で、XMPのdc:creatorは順序付きのリストなので、作成者ごとに1項目になります。EXIFのArtistは1つのテキストフィールドなので、複数の名前を1行に並べて入れます。
雇用主のために撮った写真の著作権は誰のものですか?
働いている場所の法律と、あなたの契約によります。多くの国では、業務の一環として作った作品は雇用主のものになります。ご自身の状況については、お住まいの地域の弁護士にご相談ください。