クレジット表記の役割
新聞、雑誌、ウェブサイトが写真を掲載するとき、たいていその横にPhoto: Jane SmithやJane Smith / Harbour Pressのような小さな1行を添えます。クレジット表記(Credit Line)は、その1行に何を書くべきかをファイルが掲載者に伝える場所です。
IPTCはこれを、画像の提供者が掲載時に求める、個人または組織へのクレジットと定義しています。IIMではデータセット2:110で、Creditと呼ばれます。XMPではphotoshop:Creditで、IPTC Photo Metadata StandardではCredit Lineと呼ばれます。
クレジット表記が最も重要になるのは、写真があなたの手を離れて流通するときです。1日に何百枚もの画像を受け取る写真デスクは、どうクレジットしてほしいかを撮影者一人ひとりに問い合わせたりしません。フィールドを読み、空であれば適当に書くか、クレジットを省きます。
ほかのフィールドとの違い
人や組織を記述するフィールドは4つあり、それぞれに役割があります。
- Creator / By-line(作成者):画像を作った人。
- Copyright Notice(著作権表示):権利を持つ人。
- Credit Line(クレジット表記):画像を使うときにどうクレジットすべきか。
- Source(提供元、2:115、
photoshop:Source):フォトエージェンシーやアーカイブなど、画像を提供した者。
フリーランスなら、これらがすべて同じ名前になることもあります。フォトエージェンシー経由の仕事ではたいてい異なり、撮影者が作成者、フォトエージェンシーが提供元になり、クレジットはその両方を組み合わせたものになります。
クレジット表記の書き方
印刷してほしいとおりに書きます。編集者はそのままコピーします。
Jane SmithPhoto: Jane SmithJane Smith / Harbour PressCourtesy of the Harbour Museum
短くまとめましょう。IIM形式では32バイトまでなので、上限を守るソフトでは長いクレジットは切り詰められます。XMPにはこの上限はありませんが、32バイトに収まるクレジットなら両方のレイヤーで同じ内容を保てます。
著作権記号や年は入れないでください。それらは著作権表示に入れるものです。クレジットは署名欄のようなもので、年を入れても古くなるだけです。
どこで読まれるか
フォトエージェンシーや報道機関のシステムはキャプションを作るときにクレジット表記を読み、多くのコンテンツ管理システムは写真の下のクレジットをここから埋めます。Photo Mechanic、Lightroom Classic、Photoshopの「ファイル情報」は、IPTCパネルにこれを表示します。画像検索の結果にも、写真のメタデータから取ったクレジット情報を表示するものがあります。
クレジットは、届いてこそ役に立ちます。メタデータを削除するアップロードサービスもあるので、公開された写真のコピーを著作権チェッカーで確認し、クレジットが残っているか確かめましょう。
媒体に画像を提供するなら、そのシステムがどのフィールドを読むかを尋ねてみる価値があります。ほとんどはクレジット表記と著作権表示だと答えるでしょう。この2つを埋めて揃えておくべき理由がここにもあります。
Source(提供元):読まれるが、書かれることは少ない
Source(提供元)は、クレジット表記の目立たない隣人です。当初のIIMの定義では、著作権の元の所有者(フォトエージェンシーまたは個人)を示すものとされていました。現在のIPTCのガイドラインでは、コンテンツの供給経路にいる当事者と説明されています。意味が変わったため、多くの写真家はこのフィールドに手を付けません。
それでも、ファイルを読むときには重要です。有名なフォトエージェンシーの名前がSourceにあれば、著作権表示がなくても、写真の出どころを強く示す手がかりになります。
よくある状況でのクレジット表記
- フリーランスで、権利が自分にある場合:
Jane SmithまたはPhoto: Jane Smith。 - フォトエージェンシー経由:フォトエージェンシーが求める形式。多くは
Jane Smith / Agency Name。 - 社員カメラマン:媒体の表記ルール。たとえば
Jane Smith / Harbour Press。 - アーカイブや美術館の画像:
Courtesy ofの後に機関名。 - ライセンスを受けた画像:ライセンスが求めるとおりの文言を、一字一句そのまま。
フォトエージェンシーや機関は通常クレジットの形式を指定しており、掲載者はそれに従うことが求められます。ほかの人に写真を提供するときは、どの形式がよいかを尋ね、ファイルを送る前に設定しておきましょう。
よくある間違いの1つは、権利が自分に戻った後も、以前のフォトエージェンシーのクレジットを残したままにしておくことです。所有者が変わったときは、著作権表示と一緒にクレジット表記も更新しましょう。
プロファイルで設定する
どの写真でも同じようにクレジットするなら、クレジット表記は一度設定すれば済むフィールドです。
Copyrightedは、これをRights Profile(権利プロファイル)に保存し、写真に刻印するたびにIPTCの2:110とphotoshop:Creditの両方に書き込みます。Sourceは読み取って表示し、「Remove」(削除)で消去もしますが、あなたの代わりにSourceを書き込むことはありません。
自分の名前とスタジオ名など、複数の名前で仕事をしているなら、それぞれにプロファイルを作りましょう。各プロファイルが独自のクレジットを持ち、刻印するときに1つを選びます。
よくある質問
クレジット表記と作成者の違いは何ですか?
作成者は画像を作った人の名前です。クレジット表記は、掲載者が画像の横に載せるべき文言です。フリーランスなら同じ名前であることが多く、フォトエージェンシー経由の仕事ではクレジットにフォトエージェンシーの名前も入ることがよくあります。
クレジット表記はどれくらいの長さまで入りますか?
IIM形式の2:110では32バイトまでです。XMP形式に固定の上限はありませんが、クレジットを32バイト以内に収めれば、2つのレイヤーを同じ内容に保てます。
クレジット表記に©記号を入れるべきですか?
通常は入れません。©記号と年は著作権表示に入れるものです。クレジット表記は、「Photo: Jane Smith」のように掲載者が載せる署名です。