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フィールドノート

ネットに投稿した写真のメタデータはどうなるのか

多くのプラットフォームは、アップロード時に写真のメタデータの一部または全部を削除し、扱いも変わります。その理由と、残るものを確かめる簡単なテストを紹介します。

写真をネットに投稿すると、そのメタデータはそのまま届くこともあれば、一部だけ届くことも、消えてしまうこともあります。多くのプラットフォームはアップロード時にメタデータの一部または全部を削除し、何を残すかも時とともに変えています。プライバシーのために位置情報を削除するところもあれば、いくつかのフィールドだけを残すところ、画像全体を再エンコードして新しいファイルを書き出すところもあります。同じサイトでも、プロフィール画像、投稿、ダイレクトメッセージで扱いが違うことがあります。ですから、自分の作品について確かな答えを得る方法はテストしかありません。刻印済みの写真をアップロードし、サイトから配信されるファイルをダウンロードして、何が残っているかを読み取るのです。この記事では、メタデータが消える理由と、そのテストのやり方を説明します。

プラットフォームがファイルを変える理由

あなたがアップロードした写真と、ほかの人がダウンロードするファイルが同じであることはまれです。多くのサービスは、ごくありふれた理由から、表示する前に画像を処理しています。

  • サイズ。サイトはスマートフォン、タブレット、各種画面向けに、写真を複数の幅にリサイズします。サイズごとに新しいファイルが作られ、新しいファイルには、リサイズの処理がコピーすると決めたメタデータしか入りません。
  • プライバシー。スマートフォンで撮った写真には、GPS座標や端末の情報が入っていることがよくあります。すべて削除してしまえば、位置情報の流出を簡単に防げます。
  • 形式。サービスがJPEGやHEICを別の形式に変換することがあります。変換の際に、すべてのフィールドが引き継がれるとは限りません。
  • 容量。メタデータはファイルサイズを増やします。大規模なサービスの中には、それを削るべき重さとみなすところもあります。

どれもあなたの著作権表示を狙ったものではなく、画像処理の仕組みによる副作用です。とはいえ、あなたにとっての結果は同じで、著作権表示が残らないかもしれません。

残りやすいもの、残りにくいもの

ここでは個別のサイト名は挙げません。サイトの挙動はアップロードの経路によって異なり、予告なく変わるので、どんな一覧もすぐに古くなってしまうからです。一般的に言えるのは次のようなことです。

  • スクリーンショットには何も残らない。画面上の画素から作られた新しい画像だからです。
  • 位置情報は削除されやすい。多くのサービスが個人情報として扱っています。
  • 著作権のフィールドは、残ることも、削除されることも、あるレイヤーでは残って別のレイヤーでは消えることもある。IPTCの著作権表示は残ったのにXMPは消えていた、あるいはその逆、ということも起こります。
  • アップロードされたオリジナルは完全な形で保存されていても、閲覧者が見るバージョンからは削除されていることがある。クレジットにとって大事なのは、訪問者が保存できるファイルです。
  • メッセージアプリもまちまち。写真を「写真として」送るか「ファイルとして」送るかで、結果が変わることがあります。

レイヤーごとに扱いが違うことがあるため、あるレイヤーには値が入っていて、別のレイヤーは空、という状態でファイルが届くこともあります。空のレイヤーは矛盾には数えませんが、ファイルを比べるときには記録しておく価値があります。3つのレイヤーの関係については、XMPのdc:rightsとxmpRightsとIPTCのCopyright Noticeをご覧ください。

プラットフォームを自分でテストする方法

1つのサイトにつき5分ほどで、少なくとも今日の時点では信頼できる答えが得られます。

  1. テスト用の写真を用意する。1枚の写真に、著作権表示、作成者、クレジット表記、使用条件、Web上の権利声明のリンクまで、フィールドを一式刻印します。何が入っているかを正確に把握するため、先に確認しておきましょう。
  2. ふだん投稿するのと同じ方法でアップロードする。実際の作品に使っているのと同じアプリ、同じ種類のアカウント、同じ経路(投稿、ストーリー、ギャラリー、ポートフォリオ)を使います。
  3. 訪問者と同じ方法でダウンロードする。サイトにダウンロードボタンがあればそれを使い、なければブラウザから画像を保存します。スクリーンショットでは何もわからないので避けましょう。
  4. 戻ってきたものを読み取る。ダウンロードしたファイルを無料の著作権チェッカーにドロップします。EXIF、IPTC、XMPをブラウザ内で読み取り、何もアップロードしません。
  5. オリジナルと比べる。どのレイヤーが残ったか、どのフィールドが消えたか、値が変わったかを記録します。
  6. 日付と一緒に書き留める。プラットフォームは変わるので、結果はその時点のスナップショットにすぎません。ときどき、そしてサイトがリニューアルを発表したあとにも、テストを繰り返しましょう。

結果の読み方

チェッカーはファイルごとに判定を表示します。「空欄」は、どのレイヤーにも著作権表示も作成者も入っていないという意味です。クレジット表記だけが入った写真も「空欄」になります。「一致」は、値の入っているレイヤー同士が一致しているという意味です。「矛盾あり」は、同じフィールドについて2つのレイヤーの内容が食い違っているという意味で、編集ソフトがひとつのレイヤーだけを書き換え、ほかをそのままにしたあとに起こることがあります。原因と直し方は著作権メタデータの矛盾で解説しています。

わかったことをどう生かすか

それぞれの場所がファイルをどう扱うかがわかれば、それに合わせて対策を立てられます。

メタデータが残る場所

引き続き刻印し、フィールドの内容を揃えておきましょう。写真編集者や検索エンジンが読み取るのは、一貫した著作権表示、作成者、クレジット表記です。

メタデータが削除される場所

プラットフォームが残してくれる場所に情報を載せます。名前とリンクを入れたキャプション、プレビューに入れる小さな透かし、ライセンス条件を載せたプロフィールページなどが、そこでメタデータにできない役割を果たしてくれます。それでもメタデータはファイルに残しておきましょう。コストはかからず、ファイルがそのプラットフォームの外に出たときにはやはり役に立ちます。

自分のWebサイト

自分のサイトなら制御できる範囲は広がりますが、それでも確認は必要です。CMSや画像プラグインはリサイズしたコピーを作ることが多く、そのコピーではオリジナルにあったフィールドが失われることがあります。訪問者が実際に保存できる画像でテストしましょう。

元のファイルに刻印しておく

プラットフォームが削除できるのは送られてきたものだけですが、最初になかったものを加えてくれることは決してありません。あなたが管理できるのは、アーカイブにあるオリジナルのファイルです。すべてのオリジナルと書き出したファイルにわかりやすい著作権表示が入っていれば、メタデータを保ったまま出回るコピーはどれも、誰が撮ったのかを伝えてくれます。

Copyrightedは、その部分を手助けします。フォルダや写真ライブラリをスキャンし、写真を「Matches you」(あなたと一致)、「Third-party」(第三者)、「Blank」(空欄)、「Conflicting」(矛盾あり)に分け、保存したプロファイルを使って、画像を再エンコードせずにグループ全体に刻印します。どのバッチも取り消せます。iPhone、iPad、Macの端末上で動作し、アカウントも利用状況の分析もありません。共有シートのアクション「Copyright Info」(著作権情報)を使えば、投稿する前に写真に何が入っているかも確認できます。

メタデータは役に立つ情報ですが、鍵ではなく、法的な問題を決着させるものでもありません。詳しくはメタデータで著作権は守られるのかをお読みください。

チェックリスト

  • テスト用の写真に著作権のフィールドを一式刻印し、先に確認しておく。
  • 使っている各プラットフォームに、ふだんどおりの方法でアップロードする。
  • 訪問者と同じ方法でダウンロードする。スクリーンショットは使わない。
  • ダウンロードしたファイルをチェッカーで読み取り、オリジナルと比べる。
  • 残ったレイヤーとフィールドを、日付と一緒に記録する。
  • メタデータが削除される場所では、キャプション、リンク、小さな透かしを加える。
  • それでも、すべてのオリジナルと書き出したファイルに刻印しておく。
  • プラットフォームは変わるので、ときどきテストを繰り返す。
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