ファイルからわかること
見つけた写真を使う前に、ファイル自体が何を語っているかを確かめておく価値があります。多くの写真は、次のフィールドのいくつかを持っています。
- 著作権表示:著作権者の名前。
- 作成者:撮影者の名前。
- クレジット表記:画像をどうクレジットすべきか。
- Web上の権利声明と使用条件:どこに問い合わせればよいか、何が許されているか。
- 著作権の状態:写真が著作権で保護されているか、パブリックドメインか。
フィールドの読み方
いちばん手近なツールを使いましょう。
- ブラウザで:著作権チェッカーは、JPEG、HEIC、PNG、TIFFファイルをあなた自身のコンピュータ上で読み取り、何もアップロードしません。すべてのフィールドをレイヤーごとに一覧表示します。
- iPhone、iPad、Macで:Copyrightedをインストールすると共有シートに現れる「Copyright Info」(著作権情報)が、写真が誰のものとされているかを表示し、ワンタップでレイヤーの詳細も見られます。写真を変更することはありません。
- コマンドラインで:
exiftool -Copyright -Artist -IPTC:All -XMP-dc:All -XMP-xmpRights:All photo.jpgで、関連するフィールドが表示されます。
結果の読み方
答えは次の3つのどれかになります。
- 空欄:どのレイヤーにも著作権表示も作成者もありません。ファイルには、誰が撮ったかについて何も書かれていません。
- 一致:フィールドを持つレイヤーはすべて同じ内容です。ファイルが語る話は1つです。
- 矛盾あり:レイヤー同士が食い違っています。EXIFとIPTCで別の所有者が記載されているかもしれません。どちらの名前も手がかりとして扱い、レイヤーが食い違う理由も読んでみてください。
作成者と著作権者は分けて見ましょう。写真を撮った人と、所有している人(雇用主やフォトエージェンシーなど)が別であることもあります。
著作権の状態も見てください。ファイルがパブリックドメインを名乗っているなら、著作権表示と矛盾していないか確かめましょう。著作権者の名前がある写真にパブリックドメインの印が付いていれば、メタデータがいい加減に入力された兆候であり、それだけで結論は出せません。
メタデータでわからないこと
メタデータは記載内容であり、間違っていることもあります。次の限界を覚えておきましょう。
- 誰でも編集できます。ファイルに任意の名前を書き込むことを妨げるものは何もありません。
- 古いことがあります。著作権表示が書かれた後に、権利が売却されたりライセンスされたりしているかもしれません。
- 削除されていることがよくあります。多くのウェブサイトやメッセージサービスはメタデータを削除します。空欄の写真が、誰かの作品からメタデータが削除されたコピーであることもあります。
- 証拠にはなりません。著作権表示は所有権の主張であり、実際の紛争を決着させるには主張以上のものが必要です。
何より、空欄は自由に使えるという意味ではありません。多くの国では、写真は表示の有無にかかわらず、撮影した瞬間から著作権で保護されます。
確認する価値のあるほかの手がかり
- 画像の逆検索で、クレジットや出典の付いた、より早い時期の大きなコピーが見つかることがよくあります。
- 写真を見つけたページに、撮影者のクレジットやライセンスが書かれているかもしれません。
- カメラのデータ(カメラの機種や撮影日など)は、写真とそのオリジナルを照らし合わせる助けになります。
- ファイルにWeb上の権利声明があれば、それは著作権者自身が示したライセンスページへの案内です。
たくさんの写真をまとめてチェックする
1枚のチェックはすぐに済みます。ダウンロードした写真のフォルダ、クライアントへの納品物、アーカイブ全体をチェックするには、まとめて処理できるものが必要です。
- チェッカーは複数のファイルを一度に受け付け、それぞれに結果を表示し、すべてをまとめたテキスト形式のレポートをダウンロードできます。
- ライブラリ全体なら、Copyrightedアプリがすべての写真をスキャンし、「Matches you」(あなたと一致)、「Third-party」(第三者)、「Blank」(空欄)、「Conflicting」(矛盾あり)の4つのグループに振り分けます。Third-partyのグループにはほかの人の名前がある写真がすべて集まるので、使う前に見直せます。
まとめてチェックすると、1枚ずつのチェックでは見落とすパターンに気づけます。たとえば、ダウンロードした写真がどれも同じフォトエージェンシーの著作権表示を持っている場合や、自分の写真のフォルダに以前のスタジオ名が残っている場合です。
次にすること
ファイルに著作権者の名前があれば、その人に連絡し、考えている使い方をカバーするライセンスを書面で求めましょう。フォトエージェンシーの名前があれば、そのライセンスページが通常いちばんの近道です。著作権者が見つからない場合は、別の写真を使うほうが安全です。自分の写真や、読んだうえで条件を理解しているライセンスの写真など、使えるとわかっているものを選びましょう。
このガイドは、メタデータに何が書かれているかを説明するものです。法的助言ではありません。特定の使い方についての疑問は、お住まいの地域の弁護士にご相談ください。
何を、いつ見つけたかの記録を残しておきましょう。ファイルのコピー、チェッカーのレポート、著作権者とのやり取りです。後で疑問が生じたときに、受け取った時点で写真に何が書かれていたかがわかります。
手順
- ブラウザで無料の著作権チェッカーを開きます。
- チェックしたい写真を選ぶか、ドロップします。
- 各レイヤーの著作権表示、作成者、クレジットを読みます。
- レイヤーが一致しているか、食い違っているか、空欄かを確認します。
- Web上の権利声明のリンクをたどるか、記載された著作権者に連絡します。
- 写真を使う前に、書面で許可を得ます。
よくある質問
ファイルから写真の著作権者がわかりますか?
多くの場合はわかります。多くの写真は、EXIF、IPTC、XMPのメタデータに著作権表示、作成者、クレジットを持っており、無料のチェッカーで読み取れます。ただしファイルが間違っていたり、削除されていたりすることもあるので、書かれている内容は手がかりとして扱ってください。
著作権メタデータのない写真は使ってもよいですか?
それを根拠にはできません。多くの国では、写真は著作権表示の有無にかかわらず撮影した瞬間から保護されますし、多くのサービスはメタデータを削除します。著作権者を探して尋ねましょう。
著作権メタデータは所有権の証拠になりますか?
なりません。適切なツールがあれば誰でも書き込んだり変更したりできる記載内容です。著作権者を探す手がかりにはなりますが、誰が写真を所有しているかを決めるものではありません。